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2023/03/17 07:00

革製品は、革を柔らかくしたり、耐久性を高めたりするため、なめしと呼ばれる特別な処理が必要とされます。なめしとは、動物の皮膚から脂肪や水分を取り除き、加工しやすく、長持ちするようにする加工方法です。革のなめしにはいくつかの方法がありますが、代表的ななめし方法について解説します。

クロムなめし
クロム塩を用いたなめし方法で、時間と労力をかけずに簡単に仕上がるため、一般的に使用されています。この方法は、革に色をつけることができ、柔らかく仕上げることができます。しかし、クロムは環境に悪影響を与える可能性があるため、環境に配慮する場合には選ばれないこともあります。

ベジタブルタンニング
植物のタンニン成分を用いたなめし方法で、古くから行われている方法の一つです。植物性のタンニンでなめされた革は、肌触りが良く、使い込むほどに風合いが増し、深みが出るという特徴があります。また、環境にやさしく、オーガニックな素材として人気があります。

アルデヒドなめし
アルデヒド化学薬品を用いたなめし方法で、白く輝く仕上がりと、バクテリアの繁殖を抑える防腐効果があります。この方法は、革の耐水性を高めたい場合や、革製品に香りをつけたい場合に使われることが多いです。

オイルタンニング
天然油を使ったなめし方法で、革を柔らかく、しなやかに仕上げることができます。オイルタンニングされた革は、防水性が高く、風合いが豊かで、シワができにくいため、靴や鞄などの製品に用いられることが多いです。

革のなめしには、それぞれ特徴があります。使用する目的に合わせて、適切ななめし方法を選ぶことが大切です。